インフルエンザの症状 受診する目安
2018/12/28
冬になると猛威をふるうインフルエンザですが、A型、B型など型の種類により、症状が違います。
今回は、
インフルエンザ種類別の特徴と症状
病院を受診する目安
について、まとめてみました。
インフルエンザ 種類別の特徴と症状
【A型】一番感染力が高い
・毎年大流行を起こす
・ヒト以外の動物にも感染し、動物からヒトへも感染する
・ウィルスのタイプが変化しやすい
→予防接種が効かない可能性が高くなる
・呼吸器系の合併症を起こす危険性もある
(呼吸困難などの症状)
・小児の場合脳炎を起こすこともある
(けいれん、意識障害、異常行動などの症状)
潜伏期 1~5日程度(大抵1~2日で発症)
症状突然の発熱(38度から40度に近い)
ガタガタ震えながら上昇することが多い
★熱は3日程度で落ち着くことが多い
悪寒・さむけ(突然の発熱に伴い震えながら寒気があること)
関節痛・筋肉痛・腰痛
全身のだるさ
喉の痛み
咳・痰・鼻水
頭痛
★熱以外の症状は、発症から7日程度で回復
【B型】A型に続いて感染性が高い
数年に一度流行を起こす(2月から5月頃が多い)
ヒトからヒトにしか感染しない
ウィルスタイプが変化しにくい
→予防接種が効く可能性が高い
腹痛や下痢といった消化器系に影響が出やすい
一般的な風邪症状と似ている
A型よりも症状は軽い
潜伏期 1~7日程度(大抵1~3日で発症)
症状突然の発熱(37度から38度台が多い)
★高熱は3日程度で落ち着くが、その後微熱が続くこともある
★小児の場合、一度下がってもぶりかえす事がある
悪寒・さむけ(突然の発熱に伴い震えながら寒気があること)
関節痛・筋肉痛・腰痛
全身のだるさ
喉の痛み
咳・痰・鼻水
頭痛
胃痛・吐き気・嘔吐
腹痛・下痢
★発症してから7~10日程度で回復
【C型】季節性はなく大流行もしない
5歳以下の小児が感染しやすい
免疫は長期間持続し、再度感染することは稀
大抵のヒトが免疫を持っている
鼻かぜ様(鼻水が異常に出る)の症状に似ているので気付きにくい
【注意!!】
※すべての症状が出るわけではありません。個人により違いがあります。
私がA型インフルエンザになった時の症状は、高熱、全身痛、関節痛、喉の痛み、鼻汁でした。かなり、辛かったです"(-""-)"
病院を受診する目安 受診する時の注意点
【病院を受診する目安】
上記で述べたような症状が出たら受診しましょう。
一般的な風邪症状との違いは、
・熱の上昇が急であること(風邪は緩慢)
・全身症状(関節痛など)があること(風邪は咳・鼻水・喉の痛みなどが主)です。
また、B型の場合は、熱も高くなく’ただの風邪’かもしれないと思ってしまうような症状であることも多くあります。この場合、冬から春先の時期であれば、念のためインフルエンザの可能性を考え受診しましょう。
また、高齢者の場合、高熱が出なかったり症状が軽いことがあります。インフルエンザ流行シーズンに微熱があったり、風邪症状がある場合は、受診した方が良いでしょう。インフルエンザと診断されることも多々あります。
さらに、最近は、熱が出なくてもインフルエンザA型と診断されてしまうこともあります。予防接種をしていることで、症状が軽く出ます。少しでも症状がある場合は、受診した方が良いと思います。
受診する時期は、可能であれば、発熱から12時間経過してからにしましょう。
12時間経過してからの方が、正確な結果が出やすい検査方法になっています。
最後に
インフルエンザは、感染力が強く毎年大流行を起こします。そして、毎年必ず死者がでます。もし、自分がなってしまった場合には適切な治療を受け合併症を防ぐ!また、他の方への感染拡大を防ぐことは重要ですね(#^.^#)