チックがひどい トゥレット症候群とは 症状や症状の進み方 特徴からチックとの違いがわかる
チックは、幼少期に多く現れる症状です。10人に1名程度にあるそうです。結構多いですよね。大部分は自然となくなりますが、中には症状がひどくなりトゥレット症候群と呼ばれるものになってしまうこともあります。今回は、トゥレット症候群の症状やチックとトゥレット症候群との違いについてお伝えします。
※一般的な事として記載しています。必ずしも一致するとは限らない事があります。参考にしていただき、おかしいなって思ったら、専門医療機関を受診することをお勧めします。また、地域の相談窓口などでご相談するのも方法のひとつです。
トゥレット症候群とは 症状
トゥレット症候群とは、簡単に言えば「チックがひどくなったもの」です。
つまり、症状はチックです。
こちらに、チックについて詳細があります。チック症 発症年齢や発症率 症状と分類 チックの進行
トゥレット症候群の診断 症状の進み方
1~2種類の運動性チックから始まります。そして、チックが現れる部位が拡がります。(チックの進行は、だいたいが顔面から始まり肩、上肢、下肢に拡がっていきます。)音声チックも加わっていくのが一般的な進行です。症状の程度に差はありますが、1年以上に渡れば「トゥレット症候群」と診断することが出来ます。でも、これは、慢性的なチックの診断と同じです。何が違うのか、次の項目に特徴をあげています。
症状のピークは、チックと同じ様に10歳前後です。約半数は、中学校卒業程度くらいで軽快します。成人後も症状は残る場合もありますが、日常生活にまで支障をきたすことは少ないとされています。もちろん、個人差があります。
トゥレット症候群 特徴
【特徴⓵】
日常生活に支障をきたす:動きが激しかったり、発声や言動が目立ち、社会生活での生活が困難になることがあります。
【特徴⓶】
睡眠障害:動きが激しく値付けなかったり、寝ていてもチックが出てしまうことがあります。慢性的なチックでは、睡眠障害があることは少ないです。睡眠障害とは、寝つけない。寝言を言い続ける。歯ぎしりがひどい。夢遊病、夜驚症(やきょうしょう):夜突然起きて動き回ったり叫んだりして、また寝てしまいます。本人は覚えていないことがほとんどだそうです。脳が半分覚醒してしまう為に起こります。続いて辛くなる場合は、お薬による治療が適応となります。大体3~6歳位に起こりやすく、8歳過ぎて怒ることは稀だそうです。
【特徴⓷】
本人がつらい思いをしている:したくないのに、症状が出てしまいます。それをすると精神的に楽になるようです。慢性的なチックでは、本人は辛くない事がほとんどの様です。
これらの様に、慢性的なチックと違い、治療が必要となる状態の事をトゥレット症候群といいます。トゥレット症候群の場合は、専門医療機関を受診することが重要です。お子様自身が辛いと感じている場合は、検討した方が良いでしょう。
まとめ
「トゥレット症候群」って聞くと、チックよりひどい感じだし、何だか大変って思うかもしれません。保護者の方もお辛いと思います。でも、大人になってから、ひどい場合はほとんどないとのことです。今を乗り切ることが重要です。私のチビ助も複雑性のチックがあります。もしひどくなるとしたら、これからです。しっかり心構えしておいて、いざって時に対処できるようにしておきたいと思います。