インフルエンザ予防接種の時期と金額 予防接種の有効性
2017/11/11
秋になり、風が冷たくなってくると、インフルエンザの猛威の影がちらほらと見えはじめます。
インフルエンザにかかると、高熱やひどい咽頭痛、鼻水、咳など辛い症状が続き、
仕事や学校を休まなければならなくなります。
最悪の場合、人生の大事なステージに影響を及ぼすこともあります。
インフルエンザには予防接種が有効とされています。
そこで、インフルエンザの流行が予測される時期と、最適な予防接種の時期、
そして、ちょっと気になる金額について述べてみたいと思います。
また、そもそもインフルエンザ予防接種は効果があるのか?
についても、触れてみたいと思います。
インフルエンザ予防接種の時期と副作用
国立感染症のホームページより、
日本のインフルエンザの発生は、
毎年11月下旬から12月上旬頃に始まり、
1~3月頃に増加し、
4~5月にかけて減少していきます。
流行の程度とピークの時期はその年によって異なりますが、
大体ですが11月後半から長くて5月までと考えて良いでしょう。
次に、インフルエンザ予防接種についての効果の持続期間ですが、、
注射してから約2週間後から5ヶ月間程度と言われています。
注射して2週間頃から抗体が出来始め、
1か月程度でピークになり、
3~4ヶ月程度で減少していきます。
こうして考えると、
注射を打つのを11月中旬あたりにした場合、
5月まで予防接種の効果があることになります。
具体的には、
12月頃から抗体がつき、
12月半ばでピークとなり、
3月半ばあたりから効果が減少していきます。
もし、何か重要なイベントがある方、そのご家族などは、
注射の効果期間などを考慮して
予想接種の時期を決められるといいですね。
ちなみに、注射を打つ回数は、
6カ月から13歳未満は2回/年
13歳以上は1回/年となります。
1回目の注射から1カ月あけて、2回目の接種となります。
個人的意見ですが、12月になってくると、
病院によっては、注射の在庫が不足してくるところもあります。
11月中に接種されることをお勧めします。
インフルエンザ予防接種の金額
そして、ちょっと気になるのが、予防接種の料金です。
2015年度(平成27年度)の
インフルエンザ予防接種の成人1回目の接種費用は、
全国の平均金額が3,204円でした。(QLife調べ)
前年より265円の値上げだそうです。
原価が値上げしたことが原因です。
インフルエンザ予防接種は、
自由診療といって、病院が値段を決めて良い診療となります。
3000円代が62%を占めていました。
幅としては、2000円以下から4500円以上となります。
私が昨年住んでいた県では、破格の1500円がありました( ゚Д゚)
ちなみに、高くても安くても効果は同じです。
インフルエンザ予防接種の有効性
ここで、インフルエンザ予防接種の有効性について考えてみましょう。
「インフルエンザ予防接種って必要なの?」という疑問や
「予防接種したけど、インフルエンザにかかってきつかった」という声を
聞くことがあります。
北里第一三共ワクチン株式会社によると、
流行株の予測が当たった時の有効性は70~90%といわれています。
これは健康成人で調べられたものであり、
インフルエンザの型別にみるとA型の有効性は80%前後で、
B型は一般的にA型より低く50%前後と報告されています。
この値は、
予防接種してもインフルエンザにかかってしまう人がいることを示しています。
そもそもインフルエンザワクチンの目的として、
1、インフルエンザの予防
2、インフルエンザにかかってしまった場合の重症化の予防
があります。
そして、大事なのが、2の重症化の予防です。
インフルエンザ予防接種は、弱毒性の菌を体に入れて、体に抗体を作らせることが目的です。軽ーくインフルエンザにかかる感じです。軽すぎて、症状が出ないことがほとんどです。
身体に抗体があると、インフルエンザウィルスが体に入ってきた時に、敵(ウィルス)のことを身体が知っているので、すぐに撃退出来る可能性が高くなります。インフルエンザになったとしても、すぐに対戦してくれる戦士がいる分、症状が軽くで済みます。
抗体がないと、身体がインフルエンザウィルスのことを知らないので、身体に入ってきた時に、すぐに対戦することが出来ません。インフルエンザウィルスは強いです。そうこうしている間にインフルエンザウィルスが勝ち、インフルエンザにかかってしまう可能性が高くなります。
インフルエンザは重症化すると、気管支炎、細菌性肺炎、中耳炎などを併発することが多く、さらに脳症、筋肉炎、心筋炎などを引き起して重症化することがあります。また、高齢者においては肺炎に進行して生命を脅かす例がふえてきています。
このことからも、インフルエンザの予防はもちろんですが、インフルエンザにかかったとしても、重症化を防ぐ意味で予防接種は有効であると言えます。
まとめ
インフルエンザは、毎年必ず流行しています。そして、インフルエンザウィルスは強く、うつりやすい性質があります。家族で誰かが罹ってしまうと、他の家族にも感染してしまうことが良くあります。
インフルエンザの予防として、インフルエンザにかかったとしても、症状が軽く済んだり、重症化を防ぐ効果がある予防接種が私は必要だと思います。
私個人も毎年11月半ばあたりで受けていますよ( ˘•ω•˘ ) ちょっと痛いですけどね。。
最終更新日 2017/11/11