gajyumaro (*´ω`*) の転ばぬ先の杖

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子供 病気

瞬きや変な行動をするチックやトゥレット症候群 もしかして違う病気の可能性あり

チックは幼児期から始まり学童期に強くなります。チック症状として瞬きや肩の動き、足踏み、ジャンプする、奇声、汚言など、症状は様々です。でも、チックやその症状が強くなったトゥレット症候群であれば、個人差はありますが、いつか改善していくと言われています。世の中にはチックと似ている症状が出る病気もあります。早期対処が必要であることもあります。ここでは、そのようなチックと判別するべき病気についてまとめました。

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チックについての詳細は、こちらにあります。
チック症 発症年齢や発症率 症状と分類 チックの進行
チックがひどい トゥレット症候群とは 症状や症状の進み方 特徴からチックとの違いがわかる
チックとトゥレット症候群 原因や誘因

下記にチックとの判別が必要な病気について、まとめました。
下記の病気には、違う症状もありますが、今回は、チックとの判別という視点でまとめていますので、すべての症状を載せているわけではありません。

てんかん

「てんかん」と聞くと、口から泡ふいて全身がピクピクして痙攣しているイメージですよね。実際には、全身性の痙攣でなく部分的な発作を起こす患者さんが多いです。
子供に多い熱性けいれんの後のチック症状は、てんかんの可能性があります。脳では電気信号を使って各神経とつながっています。「てんかん」は、その電気尊号が異常発生することにより、脳の一部が痙攣を起こした結果、身体の一部に異常動作が起きます。その異常動作や行動が「チック」との様になってしまう事があります。症状としては、「瞬き」「顔をしかめる」「口がピクピクする」「肩をすくめる」「手足が動く」などがあります。てんかんの要因には、「てんかんになりやすい体質」であったり、「脳に障害:出生時の異常、脳への外傷、脳出血など」が挙げられています。もし、お子様にこの様な背景要因がありチック症状が出た場合は、「てんかん」との判別が必要になります。てんかんは、検査する事で容易に診断がつくこともあればそうでない時もあります。「てんかん」には、タイプにより手術やお薬などの治療方法があります。ちなみに、「てんかん」と「チック」を合併しているお子様もいるとの事です。発達障害などがあると合併しやすいようです。てんかん発作が続くと脳へのダメージが強くなります。早期に対処することが必要です。

アレルギー

アレルギーとは、自分の免疫が自分の身体を攻撃して起こる症状です。
アレルギー性結膜炎:目の痒みや違和感で「瞬きをする」等の行動がある
アレルギー性鼻炎:鼻の痒みや違和感で「顔をしかめる」「鼻を鳴らす」などの行動がある
呼吸器に関するアレルギー:喉の違和感や咳、痰などの症状により「咳払いをする」「喉を鳴らす」などの行動がある
アレルギーの場合、お薬が効果的です。原因がなくなれば、チック様症状もなくなります。

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私の子供のチビ助は、瞬きから始まりました。「アレルギー性結膜炎かも」と思って病院に行きました。先生からは、「どっちの可能性もあるからゆっくり様子をみましょう」と言われました。点眼薬をすると心なしか減った様な感じがしました。そして、消失しましたが、次は、違うチック症状が現れ、「やはりチックだったか」となりました(*ノωノ)

舞踏病

脳の病気(脳の一部が小さくなる病気)で、顔や手足のピクつきや舌を出す、踊るように歩くのが特徴的な病気です。好発年齢は30歳以上であり、20歳以下で発症することは稀です。あまり考えなくても良いと思います。歩き方がおかしくなったら、受診されても良いかと思います。対症療法になります。

ハンチントン病

舞踏病と症状が似ています。原因は遺伝です。難病指定されています。発症率は、10万人に4~8名とされています。20歳以下の発症は10%と低めです。対症療法になります。

ウィルソン病

肝臓や脳などに銅がたまる病気で、遺伝です。難病指定されています。チックのような脳症状は8歳以降に発症するそうです。症状は、よだれや手の震え、大きな手の動きから始まります。発症率は10万人に2~3名です。この病気は、肝臓に症状が出た場合、黄疸(眼球や身体が黄色くなる)疲れやすいなどがあります。大抵は3~15歳の採血にて発見される事が多いようです。症状としては、チックと間違う可能性は低い様な感じもします。早期に対処することで普通の日常生活が送れる時間が長くなります。

ジストニア

脳の異常により、チックの様な症状が出る病気です。原因には遺伝、外傷、薬剤性があります。他に姿勢がねじれたり、痙攣が出たりすることもあります。20歳前の発症は全身性であることが多いとのことです。なので、局所的な症状であれば、チックだと判別出来る可能性が高いと思います。原因によりますが、薬物や手術による治療法があります。

最後に

上記にチックやトゥレット症候群と間違われる可能性のある病気をまとめました。医療は日々進化しています。ちょっとでもおかしいなって思ったら、受診しましょう。もしお住まいの地域に小児神経医がいれば、そちらを受診することをお勧めします。いなければ、小児科受診時に相談した上で、神経内科や脳神経外科受診となります。(各病院により、これらの病気を扱う科が違います。大抵、神経内科になります)アレルギーに限っては、眼科や耳鼻科、アレルギー科となります。 医師だからといって神様ではありません。たまには、気づかないこともあるかと思います。保護者の方も知識をもって対応することが、お子様の未来を守ることにつながるのではないかと思います。

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