不妊治療 はじめての受診 受診するタイミングや準備するもの
2018/04/27
不妊治療では、検査として大体の医療機関でホルモン量の確認を採血で行います。出来れば、はじめて受診する時に一緒に出来るといいですよね。その分、受診するための手間と費用が節約できますね(#^.^#)
不妊治療 受診する時期 採血によるホルモン検査
妊娠するには、1、赤ちゃんになる卵子が入っている卵胞という袋が育つ 2、パートナーの精子と受精した後の受精卵が着床するためのベッドの様な役割の子宮内膜の肥厚 3、受精卵が妊娠し育っていく という過程が必要です。これら、すべての過程にホルモンが関わってきます。
受診すると、まず、このホルモンの値を適した時期に採取する必要があります。
下記は、妊娠に関わるホルモンとその働きについてです。
エストロゲン(卵胞ホルモン)
受精卵が着床しやすいよう子宮内膜を厚くする。
プロゲステロン(黄体ホルモン)
エストロゲンで厚くした子宮内膜の状態を維持して、受精卵の着床をサポートする。
FSH(卵胞刺激ホルモン)
成熟して排卵できるようになるまでの卵胞の発育を促す
LH(黄体形成ホルモン)
成熟した卵胞からの排卵を促し、排卵後には卵胞を黄体化させる
PRH(プロラクチン)
妊娠すると分泌量が増え、乳腺の発育を促し、排卵を抑制する働きがある。
AMH(抗ミュラー管ホルモン)
発育過程にある卵胞から分泌される。卵巣機能の低下を調べる
※現在自費です。約5000円~8000円程度で検査できます。全員が調べるわけではありません。
次に、生理周期とホルモンとの関係のグラフです。
表で見るとわかるように、ホルモンには最適な採血時期があります。表の中の採血時期は、生理周期を28日として、生理開始日を1日目としてカウントしています。上記では、2~5日目での基礎ホルモン量、21日目の黄体ホルモンが増加しているか。がありますが、それ以外に7日目あたりでエストロゲンが増加しているか。14日目あたりで、LHが増加しているかを採血して確認する医療機関もあります。場合により、検査は、2~3周期かけて行う場合もあります。(医療機関や個人により採血の時期や回数が変わることがあります。)
医療機関を予約する時に、いつ頃の受診が最適か確認すると良いのかを確認すると良いでしょう。受付の事務の方ではわからない事があると思いますので、看護師に代わってもらい確認するか、言いにくい場合は、生理開始後2~3日目に受診されると良いと思います。
不妊治療 はじめての受診 準備しておくこと
たいていの医療機関では、基礎体温を参考にします。基礎体温により前述したホルモンバランスがわかるからです。出来れば、2~3周期あった方が良いでしょう。測定していなくても、同時進行で検査や治療を進めていくことになりますが、早めに知っておくことが出来たなら測定しておくと良いと思います。規則正しい生活を送っている方などは、参考になることも多いです。
他には、保険証の準備をしておきましょう。受診時に内診や経膣超音波、カンジダ(真菌)検査や癌検査をすることも多いです。清潔にしておくに越したことはありません。また、スカートだと着替えなどスムーズにできますね。医療機関によっては、簡易的なスカートの様な検査着が置いていないところもあります。ジーパンなどだとジーパンも下着も外して内診台に乗らなくてはいけないため、隠すためのバスタオルは置いていますが、恥ずかしいかもです。また、検査前に膣の部分を洗浄液で洗うため検査終了後にその液が少しですが出てきたり、一部傷ついて出血することもあります。おりもの用ナプキンか軽い日用のナプキンを1枚準備しておかれると良いでしょう。
まとめ
はじめての受診に焦点を当てて、採血の時期や内容、準備しておいた方が良いものについてまとめました。「初めて」は何でも怖かったり不安があったりしますよね。検査時には、必ず傍に看護師がついています。例えば「初めてで怖いです」とか「不安です」とか伝えておくと、より一層気をつかってくれると思います。遠慮せず、どんどん医療スタッフと話をしてみてくださいね。女性は特に言葉にすると、ストレスが緩和されることがあります。また、伝えておくことで配慮もしてもらえます。私は、初めての時、「こんな事しなきゃいけない自分がかわいそう」って、涙が出そうになりました。私の場合は、赤ちゃんに会えるための1歩だと思い乗り越えてきました。いろんな乗り越え方があると思います。終わったら、ご自分にご褒美をあげてくださいね(#^.^#) 適度に息抜きしながら乗り越えていきましょう(#^.^#)
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