寒いと風邪をひきやすい理由 対処法は?
「寒いと風邪をひくから温かくしてね」という言葉を良く聞きます。そして、実際、寒かったりすると、翌日風邪ひくことがあります。「でも、どうしてだろう」と、不思議に思いませんか?風邪をひく理由から、その対処をお伝えします。
風邪をひく理由
まず、なぜ風邪をひいてしまうのかについて知りましょう。
風邪の原因はウィルスです。ウィルスが身体の中に入ってくると、人間の体は防衛反応で免疫機構が働きます。免疫とは、「悪者がやってきたぞ!悪者をやっつける戦士を作ってやっつけるぞ!!」という身体の働きです。そのウィルスに身体の戦士が負けてしまうと、風邪をひいてしまいます。ちなみに、風邪のウィルスが入ってくる場所は、口と鼻です。ウィルスは粘膜から侵入します。粘膜は、鼻の中や口の中の潤っている部分です。つまり、粘膜からの侵入を塞いでしまえば風邪はひきません。無理がありますけどね。。
寒いと風邪をひく理由
寒いと、上記の免疫の働きが鈍くなり、風邪ウィルスに負けやすくなり、結果風邪をひくことになります。
具体的には、
◆気温が下がり空気が乾燥する環境では、ウィルスの動きが速くなり拡散しやすくなる
◆ウィルスの表皮や外層が硬くなりウィルス自体の力が強くなる
◆日に当たる時間が減ると、体内で生成されるビタミンDが減る。ビタミンDは、免疫が働くのに必要である。
◆寒いので室内にいる機会が多くなる。その分人が狭い空間に集まると病原菌が蔓延しやすくなる
◆寒く感じると免疫を抑制する働きのホルモンが出る という理由が挙げられます。
風邪をひかないようにするための対策
風邪をひかない為には、①ウィルスの侵入を防ぐ ②免疫の力を落とさない という事をクリアすれば、問題ありません。
ウィルスの侵入を防ぐには、
◆人込みに行くことを最小限にする
◆外出時(特に人がいるところに行く時)は、マスクをする(なるべく鼻と顎部分の隙間がないようなものが良い)
◆室内にいたら2時間に1回程度の換気をする
免疫力を上げるには、
◆温かくする(寒く感じないようにする)
◆適度な日光浴をする ということが挙げられます。
また、最近は、ヨーグルトによる免疫力アップの研究もされていて、実際に効果があることがわかっています。
まとめ
どういう風に風邪をひいてしまうのかをしておくだけで、その時の状況に合わせて対処できます。寒い時は、無理せずに、暖かくして楽しくお出かけしたいですね。