幼児のチック症 どう対応する?私の体験談
2018/09/11
幼児期は、いろいろな事を覚えます。うまく自分を表現できない時も多いです。家族以外の人との対応も学んでいきます。そんなストレスがきっかけで、チック症状が出てしまうお子様もいらっしゃいます。私の息子もチック症現在進行中です。どう対応しているのか。心理療法士に相談した事など含め、ご報告します。同じようにチック症で悩まれている方の、参考になれば幸いです。
チック症とは
まず、チック症について説明します。自分の意思に関係なく、体の一部を繰り返し動かす行動のことです。瞬きしたり、首を振ったり、顔をしかめたりします。音声チックといって、咳払いをしたり声を出すチック症もあります。好発年齢は、4~6歳から10歳程度です。統計上男児に多いです。大抵は一過性で1年以内に治りますが、良くなったり悪くなったりを繰り返す場合もあります。少しづつ軽減していき、大人になる頃には完全になくなるケースが多いです。原因として、精神的ストレスや家族にチック症がいたりした場合は遺伝要因がある事もあるようです。また、脳のドーパミンという物質が影響している場合もあります。
チックの発症
うちのチビ助の初めての発症は、5歳8か月の時です。元々軽度のどもりがあるので、瞬きが多くなった時に「あれ、チックかな」って心配しました。でも、チックは指摘せずに、愛情たっぷりに!って対処法だったよね?と思い、気にしないで日常生活を送っていました。すると、すごく激しくなり((+_+)) ちょっと心配だなって思い、眼も痒がっていたので、アレルギー性結膜炎の可能性も考え眼科受診しました。受診当日は、瞬きが減っていたので、「やっぱしチックかなぁ」と思いながら、眼科では軽度のアレルギー性結膜炎と診断(同時にチックの可能性も指摘されました)されたので目薬を1週間つけました。なんとなく落ち着いた感じになったのですが、次は鼻を動かして顔をしかめるような動きをするようになりました。鼻に違和感はないようですが、念のため耳鼻科にも連れて行こうと思っていました。
そんな時、2回連続で夜勤がありました。夜勤入りは、15:30に家を出るので、幼稚園に行く前と、幼稚園から帰ってきての30分程度しか、一緒に過ごす時間がありません。夜勤明けでは、幼稚園から帰ってきても私が寝ています。16時以降の時間が子供との過ごす時間になります。でも、この時は、夜勤明けで飲み会もあり、子供との時間が削られました。すると、翌日、急に顔をつっぱるような顎を斜め前に出すような動作をするようになりました(/ω\) びっくりしました。瞬きも鼻も首をつっぱるようなのも、3種類同時にします。(´;ω;`) これは、間違いなくチックだなって思いました。
チックへの対処
重度の場合だと、薬物療法を行うこともあるようです。が、それはレアなケースです。医療機関での行動療法もあるそうです。しかし、大抵は1年程度で軽快するみたいで、医療機関にかかる事が少ないです。程度にもよりますが、まずは、本人が気にしない様に、指摘しないことが重要です。指摘することで本人の緊張や精神的ストレスが増し、悪化してしまうことがあるからです。また、精神的ストレスへの対処をしてあげることも重要です。お子様と会話をして、観察をして、どんなところで精神的ストレスが強いのかを考え、それに対処することが重要です。逃げても問題のない事であれば、逃げて良いと思います。逃げてはいけない問題なら、一緒に向き合ったり、対処できるよう支援しましょう。後は、保護者の方の愛情ですね(#^.^#) でも、ここで一つ注意です。チックが出たら優しくして、治ったら普通にする。という風な事をしていると、子供が無意識に「チックになれば優しくしてもらえる」といったような行動を取ることがあります。
うちのチビ助の場合
指摘しちゃいけない!って思いながら、つい言ってしまうことがありました。反省です。気になって仕方がないのです。初めちょっと指摘したことがありましたが、今はしていません。指摘しないよう祖父や祖母にも伝えました。そして、何が原因かを考えました。以下は私なりに考えた原因です。
年長になり、お友達とのトラブルがありました。どちらかというとイジメられてたに近いんですけど、でも、そのお友達とは、今はすっごい仲良しです。この子との関係に一喜一憂しています。母としては、不安です。でも、これは、チビ助が乗り越えるべき問題です。イジメっちくな時には、先生に相談しましたが、今は見守る時期だと思っています。また、年長になると、人とのつながりがあり、先生も2人から1人態勢になり、本人がうまく自分を表現できない部分もあるんだと思います。1歳児の頃から、皆が遊び終わったおもちゃで遊ぶような子供でした。1人ッ子だし、子供との関わりが難しいのかなって感じです。成長発達としても、色々学び、色々表現をしていく中でストレスの多い時期です。また、保護者から離れるお泊り保育にすごく嫌悪感を抱いています。先生が、皆で係を決めたりして皆で頑張っているので、出来れば参加させてください。と言われていたので、チビ助に「夜中でも、どうしてもつらくなったら、お迎えするからね。」とか、花火の音など怖がるので「花火の時は、先生が傍についてもらうよう言っているからね」などと声掛けしています。また、私がいない寂しさには、一緒にいつ時は、しっかり向き合って遊ぶ!!を心がけました。年長になったし、しつけもあるしっって、ちょっと思っていた事もありました。でも、甘えてきたら甘やかしてあげようと思っています。心理療法士の方も、甘やかしてあげてくださいって。今をしっかり絆を強くしておくことで、思春期の不良や引きこもりを防ぐことが出来ます。って。心理療法士の方に幼稚園での様子を見てもらったのですが、その先生が教室に入ると真っ先にチビ助が気づいて、声をかけたそうです。でも、他の園児が話かけはじめると、その場からいなくなり、皆がいなくなったら、また先生によっていったのだそうです。担任の先生以外の訪問者に、先にやってくる子供って自分の何かを聞いてほしいって思っている子供が多くて、自分で普段から担任の先生に上手に表現できていない子供が多いのだそうです。うちのチビ助は、確かにそうだと思います。幼少期からそんなだなって感じていて、心配に思っていました。そういう子には、その子の気持ちに気付いて共感してあげることが重要なのだそうです。例えば、「1人で頑張ったね。えらかったね」でなく、「1人で寂しかったね。きつかったでしょ。頑張れてえらかったね」的な感じです。必要な時には、逃げてもいいって。ただ、挑戦することは重要ですと。無理やりクリアさせなくてもいいけど、挑戦することから逃げるなって事かなって思いました。あとは、たまにご褒美を作ってあげてくださいって。たまにでいいから、お昼過ぎたらお迎えするとか!って言っていました。お子様のココロに栄養をあげて育てることが重要なんだなって感じです。そこに、しつけをどうするかという問題が関わってくると思いますが、必要な事はしっかり伝えていいと思います。注意する前に、これは絶対に必要な事かを自分に問いかけてみようかなって思っています。今、やっておかなくてはいけない事だけに焦点をしぼれば、いいかなって思います。うちのチビ助は、怒ると翌日にひどくなります。だから、なるべく怒りたくないので、こうして欲しい!っていう様にしました。もちろん、たまには怖いです。調子にのりやがってーーて思うことも多々あります。チビ助がいけない事をしている時、どうしてこの子はこういう事をしているのかなって考えるようにしたら、以前よりチビ助の気持ちがわかった様な気がしています。そうすると、怒る必要がなくなり、違う対処をとることが出来ますよ。今は、鼻と顎をつっぱるような感じがメインですが、以前より減りました。このまま治ってくれたらいいのになって思い願って頑張りたいです。
まとめ
チック症のお子様を持つ保護者の方!!自分を責めないでくださいね。心理療法士の双子ちゃんは、同じ環境で育ったのに、1人はチックがひどかったそうです。性格も全然違うって。だから、もちろん精神的ストレスなどの環境は大きく関与しますが、そのお子様のもっている気質は大きいです。自分を責めてもいいことないし、私なんかもイライラしたりすることがあります。どうして、私だけこんなんで悩まなきゃいけないの?とか、ちゃんとやってきたつもりなのに!とか。泣いちゃうくらい辛く感じる時もあります。チックは、すぐには治りません。学校の先生にも伝えて、本人が過ごしやすい環境を作ってあげることが大事ですよね。「うちの子、自分をうまく表現できないので、気づいたら声をかけてあげてください」など伝えた方がいいともアドバイスを受けましたよ。一緒に頑張りましょう!!
追加:チックについて本格的に調べてみました。よろしければ、参考にしてください。
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