胃カメラ 受けるタイミングは? 検査で分かる病気の罹患率 受ける頻度
2019/05/20
胃カメラの検査は、喉、食道、胃、十二指腸をカメラを通して診ることが出来る検査です。症状がある時や40歳過ぎる頃には、「胃カメラ、やった方がいいよ!」と勧められることもあると思います。
でも!!「胃カメラって辛いって聞くし」とか「前日から、食べるものの制限あるし」とか、「仕事忙しくて休めないし」など、個々それぞれの精神的な、物理的な事情があると思います。そんな、ふんぎりがつかない時、胃カメラの有効性や胃カメラで見つけられる病気、その病気の罹患率や死亡率などが分かると、「受けてみようかな」という気分になるかもしれません。
ここでは、国立がん研究センターの情報や私の体験談も含めながら
1、胃カメラを受けるタイミング
2、胃カメラ検査で分かる病気
3、胃がんや食道がんの死亡率や罹患率(かかった人数)
4、胃カメラを受ける頻度
について、まとめました。
※この記事は、2019年5月作成です。
第1章 胃カメラ 受けるタイミング どんな方が受けた方がいいのか?
出来たら、受けたくないですよね(ノД`)
分かります!!私もそうです。毎年、そう思います。
そろそろ10回に届くか?という位受けています。
胃カメラは、喉、食道、胃、十二指腸の検査をするには、持ってこい!!の検査です。
受けることで自分にとってのメリットを理解すれば、きっと受けたくなるかもしれません(*'ω'*)
(こちらは、第3章の「胃カメラ検査でわかる病気」について記入しています。)
受けた方が良いのか、気になっている方も多いと思いますので、
早速受けるタイミングについて説明します。
胃カメラ 早目に受けた方が良い方
喉から胃部(みぞおち)、または背中あたりに、違和感やつかえ館、痛みがある場合
どんなに軽くても症状があれば、受けておきましょう。
受けて問題なければ、それはそれで良かった!!と、思えますよね。
世の中には、早期発見できずに、進行してしまい、亡くなられた方がいらっしゃいます。
症状があるということは、その部分が「助けて!」とSOSを出していると、私は考えています。 ご自分に優しくしてあげられるといいですね(#^.^#)
胃カメラ 症状がない方が受けるタイミング
【その1】会社や自治体からお知らせが来た方
地域の経済力の差がありますが、実際に払うお金がかなり少なくなります。
こちら、国や自治体の政策の一部になります。
日本の医療費は、莫大であり、それを少しでも少なくするためには、早期発見に尽きます。
早期発見すれば、治療費用が安く済みます。国民も元気で、良いとこどりです。
ここで、気にして頂きたいのは、
「そろそろ、病気になる年齢という統計結果が出ているから、検査受けてくださいね」と言う事です。
ちょっと怖く言うと、
「あなたの年齢を考えると、癌になる可能性が高くなっています。早期発見のため、受けてくださいね!}です。
理由があっての、国の政策です。
看護師である私個人の意見として、
国の検診が来たら、ぜひ!受けてもらいたいなぁと思います。
早期なら、治療は本当に楽だし、患者さんも笑顔である事が多いです。
末期になると、そうはいかないです。やっぱり、人生一度きりなので、悔いのない人生にして欲しいなって思います。
検査方法として、
バリウム検査と胃カメラ検査、どちらか選べるようになっているところがほとんどです。
胃カメラは、実際に臓器の表面を、医師の目で診ることが出来ます。
バリウム検査は、造影剤を服用して、レントゲンで映す検査です。影や形により、異常を発見します。バリウム検査でも、異常が蜜かることはありますが、影として現れないような初期の状態は、発見できない事もあります。また、異常があった場合には、再度、胃カメラ検査を受けることになります。その事を、理解された上で、検査を受けましょう。
一般的に、40歳以上を目安に胃カメラの検査を勧めています。
35歳までは、バリウム検査で、何か異常がないか?を確認されておくと良いでしょう。
【その2】
何となく受けた方がいいかな?と思われた方
例えば、ご家族に、癌の方がいらっしゃる場合などは、遺伝の可能性もあります。
何となく思った時に、一度受けられると良いと思います。
「思い立ったが吉日(思った時がその時だ!」です。
私の知っている患者さんに、
「症状はなかったけど、なんか気になって受けたら、初期の癌だったよ」という方もいらっしゃいました。
世の中、不思議な事もありますよね(#^.^#)
第2章 胃カメラ検査で分かる病気
【検査出来る部位】
・喉、食道・胃・十二指腸(時折口内の異常を見つけることもある)
【何が出来るのか?】
・異常の発見(観察)
・組織を一部採取(生検)
⇒異常の可能性があるデキモノがあった場合などに、組織をちょっとだけ採って検査に出します。痛くありません!!
・がん
・ポリープ(良性のデキモノです)
・悪性リンパ腫(癌です)
・自己免疫性疾患(自分の体を自分で攻撃してしまう状態です)
・ポリープ(良性ですが、癌化するものもある)
・炎症(胃炎など:私、ココです!)
・ピロリ感染症(一緒に検査することが多いです。ピロリが原因で癌になります)
・潰瘍(粘膜が炎症を起こして、さらに進行して、えぐれたり穴が開いたりする)
・静脈瘤(肝硬変の方に併発することが多いです)
・食道裂孔ヘルニア(亀裂が入ります:私もなりました!!肉で!!)
カメラを入れて、医師の目で直接確認出来るため、診断がつきやすく、異常があれば、その場で組織を採って調べることが出来ます。
そうすることで、診断が早くなり、早期治療につながります。
第3章 胃がんや食道がんの死亡率や罹患率
まず、こちらから!!
【男女別 日本人は何の癌でお亡くなりになっているか?2017年】
女性 1位:大腸 2位:肺 3位:膵臓 4位:胃
胃がんの死亡数は、減っていますが、結構、男女共に上位ですよね(+o+)
【胃がん 年齢と男女別 癌になった方 2016年]
左のラインが、がんになった人数(治った方も、亡くなった方も含みます)
下のラインが、年齢を示しています。
・男女とも20代後半よりじわじわ増え始めます。
・男性は、55歳過ぎから大幅に増加⤴︎
・女性は、じみーに増えて79代後半くらいから増え始めますやじるし
といった感じですね。
「胃がん」の好発年齢は、50歳頃となっています。
あくまでも、好発年齢というのは、好発する年齢に過ぎません。
今回の統計から分かるように、20代から胃がんになっている事実があります。
私も、20代の頃は、胃がんになるわけない!!とタカをくくって検査はしませんでした。
(一度、胃炎かも!!と思って受けましたが。)
今、思えば、なっていてもおかしくなかったし、ならなくてラッキーだったんだなって反省しています。
【食道がん 年齢と男女別 癌になった方 2016年】
・男女とも30代後半位から!
・かなり男女比がある!女性は少ない!
・男性は、40代後半から、大幅に増加⤴⤴ですね。
「食道がん」の好発年齢は、50歳以上の男性です。
【まとめ】
統計上、胃がんは20代後半、食道がんは30代後半から罹患しています。
好発年齢は、胃がんが50代以降、食道がんは50代です。
胃カメラ 受ける頻度
一般的に1年に1回を推奨しています。
先ほども伝えましたが、
何も異常がない方は、胃カメラ検査とバリウム検査を交互に受けられる方もいます。
バリウム検査でも、結構な異常の有り無しは分かります。
ここは、考え方だと思います。
バリウム検査の方が、楽に行えますので、
・家族的な遺伝素因もない!
・癌のリスク素因がない!
・胃カメラが鬱になりそうなほど嫌だ!など、全て当てはまる方は、それでも良いかもしれません。
バリウム検査だって、しっかりとした検査ですからね(#^.^#)
でも、私的には、胃カメラの方がいいのかなって思っています。
初期の食道がんとスキルス胃がん(進行型の胃がんで、生存率は7%程度)は、症状がない事があります。特にスキルス胃がんは、早期発見が難しく、進行が早く、気づいたら末期であることが多いです。スキルス胃がんに関しては、1年に2回の胃カメラ検査でも、発見は難しいと言われているくらいです。なので、スキルス胃がんに関しては、何をしても厳しい!と言えます。しかし、スキルス以外の初期の胃癌は、バリウム検査には、異常陰影が出ないこともあります。その点、胃カメラであれば、実際に目で診るので、見逃されない事もあります。
この様な理由で、私は、やはり胃カメラ検査がいいのかなって思ってしまいます。
大事なのは、症状がなくても、定期的な検査を受けること!
症状があったら、すぐに検査を受けること!だと思います。
悪い方にばかり考える必要はありませんが、病気になると、体力的にも精神的にも辛い思いをされる方が多くいます。
適切な時期に、検査を受けて、なるべく辛くない人生を過ごせるといいですね(#^.^#)
最後に
胃カメラ検査は、本当に有効性が高いです。胃カメラって怖いな!って思ってしまうかもしれませんが、鎮静薬を使用する方法もあります。また、人によっては、鼻からだったら、全然大丈夫だった!という方もいます。胃カメラ 口と鼻どちらが楽?鎮静剤の有り無しで変わる?リアル体験談
自分の健康は、自分で守らなくてはいけません。大事な家族や友人とのこれからの人生、楽しく生きたいですよね(#^.^#)
私は、旅行が好きなので、病気になりたくないです!!将来、旅行出来ることを考えて、将来設計?老後設計をしています(#^.^#)
ちょっとの辛抱で命が救われたら、ラッキーだと、私は考えています(#^.^#)!!