子供を交通事故から守りたい! 事故の特徴 子供を守る対策や伝え方
2019/06/25
「もし、自分の子が交通事故に遭ったら。」
「もし、交通事故でが死んじゃったら、」
考えただけでも恐ろしくなります。
テレビで、交通事故のニュースを見るたびに、
心が痛むし不安になります。
内閣府や交通事故分析センターの調査から、
今、私達保護者が出来ることを考えてみました。
今回、
1、子供の交通事故の特徴
2、事故の特徴から考える対策
について、自分が行っていることも含め、
お伝えします。
子供の交通事故の特徴
子供の交通事故 どれくらい多いのか?
まず、驚いたのは!!
7歳児の交通事故が全年齢中、ダントツ1位だということです。
これは、交通事故分析センターの資料です。
平成27年の交通事故の死傷者数の集計です。
平成7~27年の分析結果も同様です。
すべての年度で7歳児が一番交通事故に遭っています。平成7年は、すっごく事故件数が多かったのが、少しづつ減少しています。それでも、やっぱり6.7.8歳児の交通事故の死傷者数が多いのがわかります。
ちなみに、平成2~7年の統計では、6歳児が1位だそうです。
これには、7歳児=小学生1年生となり、
保護者の手から離れて行動する機会が増えることが原因だと予測されます。
子供の交通事故 どんな時に起こっているのか?
こちらも平成27年の報告です。
下校中 23%
遊び中 16%
全体の約4割が、登下校中に起こっています。
単独より、集団の時の方が事故が多いとの報告がありました。
集団だと、友達と一緒で、注意力散漫につながるのだと思います。
時間帯としては、
日没前 20%
9割以上が、日中に起こっています。
交通事故発生場所としては、
登下校中かどうかなどの時間帯や年齢差に応じて、
多少の差は出ますが、
交差点付近 8~10%
単路(直線やカーの道路)39~48%
となっています。
子供の交通事故 原因
違反が原因の事故件数は、年々減少しています。
平成27年度は、約半数が違反による事故で、
内訳として、
飛び出し、横断歩道以外の横断、
その他含めて50%が違反からの交通事故が起こっている状態です。
飛び出しは、以前より高い確率で起こっており、一向に減らない様です。
横断歩道以外での横断の件数は減っています。
飛び出しや横断歩道以外での横断に対する指導の強化が必要ですね。
子供の交通事故 その他の特徴
■男児は女児の2倍多い!
■月別でみると、
5月~7月が一番多くて、12月頃から減少し始める。
■場所は自宅の近所で起こっていることが多い
駐車場での接触事故も多い
■夜間は死亡率が高い!
子供の交通事故の特徴のまとめ
子供の交通事故の概要や特徴より、事故を起こしやすい状態をスクリーニング的にまとめてみました。
□登下校や遊びに行っている時
□交差点や単路(直進やカーブの道路)にいる時
□飛び出しや横断歩道以外の横断時
子供の交通事故 対策~教え方~
子供は、「わかった!」と良く言いますが、
実際理解してない!!って事多いですよね。
これは、子供の特徴なのでしょうがないです。
その時の、お子様は、決して嘘はついていません。
本当に「わかった!!(*^。^*)」と思っています。
教える時には、
⓵子供の言葉で言わせてみる。
⓶具体例を出して、自分ならどうするかを確認する。
⓷出来たら、お出かけ時に、具体例で行動させてみる。
ということをしてみてください。
言葉を理解する(わかったつもり)
頭で理解する(シミュレーション)
行動で理解する(実際の行動)
という順番で伝えると理解しやすいです。
(;´∀`)「めんどくさいな」って思うかもしれませんが、
大事なことです!!
「もしも」への対策が必要です。
ちなみに、子供の視界は90度程度です。
大人は120~150度の視界があります。
そのことを踏まえた上で、教えていきましょう。
子供の交通事故 起こさなはいための対策の指導
交通ルールを教える
これは、当たり前ですね(#^.^#)
当たり前ですが、ルールも含めて大事な部分をまとめておきます。
・横断歩道を渡る
(横断歩道外を渡ることで事故が増える)
・信号を守る
(信号が青になってからの確認する時間が重要。反対側の信号が赤になった時「まだ、行ける」ってな感じで突っ込んでくる車がいることを伝える。)
・横断する前に周囲を確認する
(車が自分に気付いているか確認する目が合う!車が止まった!など)
私は、警視庁が出している
「青だけど、車は〇〇を見てるかな?」が大好きです。
すっごい深い言葉です。
・横断時、右折・左折の車が一旦止まっているのを確認して渡る
・車に近づかない
(車の近いほど死角が生まれる。死角に入らない)
・物陰や段ボールなどに入らない
(段ボールに入っていて事故にあった件あり)
・道路で遊ばない
交通事故は怖い!!という事を教える
交通事故は、怖い!ということを感じなければ、
交通事故に気を付ける意識が低くなります。
子供が自分で「交通事故に遭いたくない!!」と思わせることが大事です。
「交通事故に遭うよ!」とか、「死ぬよ」と、言っても、
ピンと来ない場合も多々あると思います。
私の場合ですが、
「足がちぎれて無くなるよ。治療しても治らないよ。一生歩けないんだよ。外で鬼ごっこが出来なくなるよ。」とか、「首の骨折ったら、手足が動かせなくなる事があるよ。一生ベッドの上だよ。ご飯も食べれなくなる人もいるし、鼻から管入れられて苦しいよ。辛いよー」とかって教えます。
テレビで交通事故後に闘病生活している人がいると、「こういう生活になることもあるんだよね」などと話し合いをします。
交通事故が起こりやすい状態を伝える 注意喚起をする
「こういう時に事故が起きるんだよ」という事を伝えましょう。
ずーーーっと周囲に気を配って歩くのには、限界があります。
出来れば、一緒に道路を歩いて、ここが危ない!ということを伝えましょう。
私は、車に乗っている時は、車目線で子供に伝えています。
「車からは、ここにいると見えにくいね。だから、こういうところには、行かない方がいいね」などです。
交通事故が起こった時に一緒に検証する
事故の概要を紙に書いて、どうやったら防げたのか?などについて話し合います。
話し合ったら、一緒にお出掛けした時に、似たような状況を想定して、どうしたらいいかを本人に言わせます。
これで、本当に理解しているかの確認を行っています。
交通事故を起こさないための親が出来る対策
車から子供が見えやすい状態にする 反射板
ランドセル、靴、洋服など、ワンポイントでもあるといいですね。
車から子供が見えやすい状態にする 目立つ洋服
日本色彩研究所の研究結果より、
蛍光黄色、白、赤やオレンジなどは、目立ちます。
逆に黒や茶色などの暗い色は目立ちません。
男の子は、青とか黒が好きですが、ワンポイントで蛍光黄色や白が入っているものを選ぶと良いですね。
ちなみに、蛍光ピンクよりは、普通のピンクの方が目立つようです。
蛍光グリーンは、そんなに目立たないようです。
人間心理として、
明るい色は近くにいるように感じます。
そのため、運転者は気を付けます。
が、暗い色は遠くに感じます。
そのため、「まだ遠いから大丈夫」だと思ってしまいます。
これらは、運転者が理解しておかなくてはいけません。
が、歩行者が知っておく事で事故回避につながりますね。
■地元の事故に遭いやすい場所を共有しておく
警察のホームページに記載があります。
分からない時は、地元の警察の「交通安全課」に電話すると教えてくれます。
最後に
交通事故は、かなり怖いですよね。統計より最近の事故の半分は、交通事故違反に由来しないものになっています。
私は、交差点では、一番奥で待つようにして、出来れば、交差点ではなく、少し離れた歩道で待つよう子供に教えています。
歩道を車が運転したための事故もありましたが、確率的には、交差点にいない方が事故に遭う確率は低くなります。
必ず事故が防げる方法はありませんが、大事なお子様を事故に遭わせないために頑張りましょう(#^.^#)