インフルエンザの初期症状の体験談 受診の目安は?
2016年、インフルエンザの流行は始まったばかりですが、
厚生省ホームページによると、
今年度の9月から12月4日までで
インフルエンザの受診者はすでに50万人を超え、
インフルエンザによる入院者は、643名もいます。
高熱が出たり、咳がひどかったりすると、
「もしかして、インフルエンザかも。
受診した方がいいんだろうけど、実際はどうなんだろう」と、
不安になり、他の方の体験談が気になるもいるでしょう。
今回は、現役看護師である私が、
インフルエンザA型になった時の体験談を書きました。
内容として、
1、インフルエンザの初期症状の体験談
2、インフルエンザ 受診の目安
となっています。
インフルエンザかもしれないと不安になっている方の
参考になれば幸いです。
インフルエンザの初期症状の体験談
まず、一般的なインフルエンザの潜伏期間と症状です。
【A型】
潜伏期 1~5日程度(大抵1~2日で発症)
症状 突然の発熱(38度から40度に近い)
ガタガタ震えながら上昇することが多い
★熱は3日程度で落ち着くことが多い
悪寒・さむけ(突然の発熱に伴い震えながら寒気があること)
関節痛・筋肉痛・腰痛
全身のだるさ
喉の痛み
咳・痰・鼻水
頭痛
★熱以外の症状は、発症から7日程度で回復
【B型】
潜伏期 1~7日程度(大抵1~3日で発症)
症状 突然の発熱(37度から38度台が多い)
★高熱は3日程度で落ち着くが、その後微熱が続くこともある
★小児の場合、一度下がってもぶりかえす事がある
悪寒・さむけ(突然の発熱に伴い震えながら寒気があること)
関節痛・筋肉痛・腰痛(高熱が出ることで起こる)
全身のだるさ
喉の痛み
咳・痰・鼻水
頭痛
胃痛・吐き気・嘔吐
腹痛・下痢
★発症してから7~10日程度で回復
次に、体験談です。
私は、36歳の時にインフルエンザにかかりました。
看護師である私は、普段から働く時は、常時マスク着用をしています。
さらに、こまめに手洗いをしています。
ある時、用事があり午前11時頃外来に行きました。
そこで、めちゃくちゃ咳き込んでいる患者さんとお話をしました。
ご高齢で難聴があったので、近距離でお話をしました。
後から考えると、この時に菌をもらっていたと考えています。
そして、翌々日の夜中2時頃に、急に寒気で目が覚めて、
ガタガタ震えながら、39~40度の発熱(*_*)
やばい。これは、インフルかも。。と、思いました。
少しして全身の痛み、関節痛、全身のだるさ。
私は、はっきりいって、そこそこ健康です。
小さい頃は、犬の毛アレルギーによる小児喘息がありましたが、
その後は、いたって健康体です。
そんな私に、この全身の痛みと怠さは、かなりきつかった。。です。
なんじゃ、こりゃーー。でした。
そして、発熱して1時間後 夜中の3時過ぎには、
ダラダラの鼻水が出始めました。
ずっとティッシュ箱を抱えてました。
そして、熱いと痛いが一緒になっているような喉の痛み。
きつーーーーい。
もう、これは、間違いなくインフルエンザだ。と、確信しました。
朝方になっても、熱は下がらず、鼻水や咽頭痛は、ひどくなる一方でした。
その日は日勤だったので、仕事場である病院に電話しました。
・休むということ。
・おそらくインフルエンザであるということ。
・受診後に、再度連絡する。という事を伝え、
・インフルエンザだった場合診断書は必要かを確認しました。
数日間の勤務調整が必要になるからです。
インフルエンザにかかった場合は、
解熱後48時間、仕事や学校を休むことが推奨されています。
周囲に菌をばらまいてしまうからです。
私の場合の経過をまとめると、
潜伏期間
恐らく外来で咳をしていた高齢の方からうつったと考えると、
潜伏期間は一日半位という計算になります。
症状
始まり:悪寒を伴う高熱と同時に、全身痛、関節痛、全身倦怠感
1時間ほど遅れて:咽頭痛、鼻汁 でした。
私がインフルエンザではないかと思った理由として
1、インフルエンザが流行している時期に風邪症状があること
2、症状が急激な悪寒を伴う発熱で始まっていること
3、数日の間に、咳をしている方に近距離範囲内で接していること
が、あげられます。
今、インフルエンザではないかと心配されている方は、
ご自分の症状の他、
近くに高熱を出した方や咳をしている方がいなかったか。
時期的にインフルエンザが流行していないか。
判断材料として考えると良いかもしれませんね。
インフルエンザ 受診の目安
インフルエンザに限らず、通常は、
何か症状があって心配な時や、辛い時は受診します。
インフルエンザの場合ももちろん同じです。
しかし、可能であれば、
発熱後、12時間経過してから病院を受診し、
検査をする方が確定診断がつきやすくなります。
私の場合は、発熱したのが夜中の2時。
受診したのは、その日の午後2時過ぎです。
発熱後、12時間以上たってから受診したことになります。
結果、陽性でインフルエンザと診断されました。
12時間経過していないと、体内のウィルス量が少ない状態となり、
インフルエンザの検査キットに反応しない場合があります。
その場合、検査結果は陰性となり、
インフルエンザの確定診断ができなくなります。
検査が陰性となった場合は、
症状からインフルエンザとみなして治療を開始する場合と、
対症療法(症状に対する薬を処方)をして、
翌日再検査をする場合があります。
インフルエンザの検査は、発熱後12時間経過している方が望ましいですが、
インフルエンザには、肺炎や脳炎などの合併症もあります。
症状がひどかったり、おかしいな、元気がないなと感じた場合は、
発熱後12時間を待たずに受診することを強くお勧めします。
ちなみに、
ご高齢になると症状が乏しくなってきます。
38度以下の発熱や普通の風邪症状と思っていても
インフルエンザであることがあります。
インフルエンザが流行している季節であれば、
インフルエンザの可能性を考えて受診しましょう。
医療現場でも、微熱なのに陽性反応が出る事は多々ありました。
まとめ
私がインフルエンザになった時の体験について書きました。
ちなみに、この時のA型インフルエンザの流行株は、
今年の流行株とほぼ同じです。
インフルエンザではないかと、不安になっている方、
しっかる水分をとって温かくして休息をとってくださいね、
今回の記事が少しでも参考にしていただけると幸いです。