チックやトゥレット症候群 家庭での対応の仕方 心構えや叱り方
2018/09/06
お子様がチックやトゥレット症候群は、お子様の脳の未発達からのアンバランスで起きると言われています。以前は、叱りすぎだったりすることが原因などと言われていた時代とは違います。そうはいっても、保護者の方は、自責の念に襲われることが多いと思います。「なんだかんだとストレスがきっかけだし。」などと思う方も多いと思います。また、将来が不安になったりもします。それゆえ、お子様のチックの出現に一喜一憂しがちです。私もそうです((+_+)) 今回は、ご家庭でどう対応したらいいのか、精神論も交えてまとめました。必ずしもすべてのお子様に当てはまるとは限りません。必要に応じてン専門家に相談しながら行いましょう。
チックやトゥレット症候群 対応 ココロの持ち方
まず!!チックになったのは、保護者の方の責任ではありません。育て方によるものでなく、「チックになりやすい体質」+「胎内にいた時や分娩時の環境」です。ストレスとがある時に発症するのは、きっかけに過ぎません。まず、保護者の責任でない!ということをしっかり頭に入れてください。そうすることで、少しですが気が楽になると思います。チックとトゥレット症候群 原因や誘因
次に、チックやトゥレット症候群のある程度の経過を知っておくことが大事だと思います。チックは95%が1年以内に治まります。慢性化した場合は、8~10歳をピークに軽減すると言われています。トゥレット症候群のお子様も症状は残りますが、やはり8~10歳あたりをピークに高校生あたりから軽減していくそうです。必ず、消失するか軽減する!という事を理解していて欲しいです。「いつか、良くなっていく」と思えれば、ココロの焦りも違います。また、8~10歳にかけてひどくなる傾向があることを理解しておけば、ある程度はココロの準備が出来ます。お子様が、現在どの位置なのかを理解しておくことは重要です。もちろん、症状がひどい場合は専門家と一緒に経過をみる必要があります。ひどい状態でなければ、将来の進路や結婚には支障がないともいわれています。「焦ってもダメ!時期を待つ」です。泣いても笑っても一緒なら、笑いましょう(#^.^#)
チック症 発症年齢や発症率 症状と分類 チックの進行
チックやトゥレット症候群のお子様への対応 叱り方 自尊心を配慮する
子供は叱られると、「自分は出来ない子、ダメな子」というレッテルを自分に貼ってしまうことがあります。チックがあるお子様は、成長するに従い他の子供と違うことに気付いていきます。止めたくても止められないチックをしてしまう自分に、自信をなくしてしまうお子様もいます。チックは特徴の1つ!だと考えれるように関わりましょう。いずれ、なくなるか軽くなっていくものだという事を伝えてあげるのも一つの方法です。私は、本人が「ママ、目がおかしい」と言った時は、「大丈夫。大きくなっていくと、自然に目とかおかしくなっちゃうことがあるんだよ。大きいお兄ちゃんになったら、良くなるよ。その前に良くなるかもしれないね。大丈夫だよ」的な事を、伝えています。うちのチビ助は、まだ5歳だからか、「そっか」と言ってそれ以上は追及しません。チックがあり、もし、自信をなくされているお子様がいたら、ほめてあげましょう。ほめてあげることで、自分に自信がつきます。自尊心が高まります。すごく重要なことです。
チックの行動を叱る事はしてはいけません。本人にはどうにもならない事です。「ダメな自分」という感覚がますます強くなります。自尊心を傷つけます。チックについて理解を深め、お子様のチックに対してイライラしたり辞めさせようとしたりする行動は、しないようにしましょう。一憂することはあると思いますが、想定範囲内であれば一喜一憂具合も緩やかになるでしょう。
では、叱ったらダメなのかというと、そうではありません。ダメな事はダメだと言わなくてはいけません。チックのお子様を叱ると、ひどくならないかと心配になる方がいらっしゃるかと思います。実際、ストレスがあるとチックが出てきたり、ひどくなることがあります。心配ですよね。叱る場合は、自分のした事がどうして悪い事なのか。説明をして本人にわかるように、伝えてあげると良いでしょう。出来れば、大声で怒ることは避けましょう。大声で言われても、理解できなければ恐怖があるだけです。怒った後にチックが一時的に強くなることはありますが、段々と通常にもどるそうです。尚、チックが出たら優しくなるという対応は、お子様の無意識下で「チックが出れば優しくなる」という方程式が出来上がり、チックを誘発することになる可能性もあります。どんな状況もで同じ対応を心がけることも大事なようです。
まとめ
チックがあるお子様への対応は、色々と考えてしまいますよね。「怒るとひどくなるかも。でも、言う事聞かない!!どうしたらいいの?」ってなってしまう保護者の方も多いでしょう。私もそうです。言う事聞かないとき、説明しても言う事を聞いてくれない時、「こうしてくれると嬉しいな」的な関わりが良いとのことですが、この方法がうまくいくことは、少なめです。私は、「これしてくれるなら、抱っこしよーかなー」っておいで!ポーズをすると、本人が言う事を聞かなかった理由を泣きそうになりながら、話してくれることがあります。私も試行錯誤で頑張っています。「明けない夜はありません」お互い、頑張りましょう。